【女性】鍼灸で不妊症にアプローチ
今回は女性の不妊症について書いていきます。
また鍼灸による不妊症の施術は西洋学的なものと併用していただくのがお勧めです。
目次
女性側の不妊症の原因について
女性側の不妊症の原因って何があるかご存じでしょうか?
大きく別けると卵子の問題と子宮の問題、そして原因不明の3つに別けられます。
卵子の問題は排卵因子と卵管因子に
子宮の問題は子宮因子と頚管因子に分けられます。
卵子の問題について
西洋的に考察すると、卵子の問題は主に「月経不順」になります。
原因は様々で無理なダイエットやストレスなどでも悪化しやすい傾向にあります。
また月経が来ているからといって排卵が起こっていないケースも見受けられます。
本来あるであろう卵子が出てきてくれないと妊娠する事難しくなります。
東洋医学的に考察すると、月経不順は「血虚」が進み「冷え」が発生した、もしくは「冷えた」ために「血虚」が起こり「下焦が冷える」ことによって月経不順が起こるとされています。冷えが進行することによって働きが悪くなってしまうんですね。
まずは冷さないことを念頭に置き、なるべく血を消耗しないようにしましょう。
子宮の問題について
西洋医学的に考察すると、子宮の問題は主に「子宮筋腫」になります。
特に子宮の内側にできる筋腫の場合ですと着床する部分に変形が起こりますので、どうしても妊娠しにくくなる傾向にあります。
しかし手術によって筋腫を取り除く場合は子宮に傷をつけますので出産時に裂けてしまうリスクがあります。
こればかりは産婦人科医さんとの相談になるかと思いますので、ご自身が納得のいく形をとるのが一番です。
東洋医学的に考察すると、子宮は「赤ちゃんが眠るベット」と捉えます。
人間誰しもが寝るならば暖かくてフカフカなベットがいいですよね?
しかし残念ながら冷たくて硬いベットの方が多いが故に妊娠しずらくなっているのです。
不妊症でお悩みの多くの女性が「血虚」に、そして「体温が低い傾向」にあります。
この2つがとても重要になっています。
「血」が多いとベットはフカフカになり、「体温が高い」とベットは暖かくなります。
不妊症への鍼灸施術について
当院では聞き取りや検査などから全体の状態を把握し、虚してしまっている経絡に対して補法(補うこと)を行います。
こちらを補うことにより、生命活動の根本である陽気や血、津液を増やし本来の健康な身体を取り戻すことを目標としています。
体質を変えることはそう簡単なことではありません。継続することにより少しずつですが薄皮一枚一枚を剥がしていくかのように徐々に変化していきます。
それと同時に症状に対してでなく、根本に対して鍼灸施術を行っているので、他の付随した症状が寛解していくことも多々あります。
ex)睡眠障害や疲れ目など
当院では施術は勿論ですが、根本回復を目標とし、リハビリやご自身での日々のケアの指導、施術以外の面にも力を入れております。
不妊症でお悩みの方、ぜひ横浜市鶴見区にある鍼灸院 鍼処経灸堂で一緒に二人三脚で症状に向き合ってみませんか?
鍼処経灸堂 院長 藤田和喜
参考ホームページ 一般社団法人 日本生殖医学会 「不妊症Q&A」
参考書籍 日本鍼灸医学 経絡治療 篇臨床篇 経絡治療学会編纂