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ネット予約が便利で簡単だという意見も頂いていますが、
どうしてネットではなく、電話で予約をお願いするのか、当院の考えを書きたいと思います。
目次
実際にあった一例について
今まで患者さんに現在出ている症状を軽く聞いてから予約を受け施術にあたってきました。
しかし、自分でない他のスタッフが何気なく受けてしまった予約にて、患者さんに多大なご迷惑をおかけしてしまったのです。
その時点で引き継いだ情報は「転倒して捻挫した」というだけでした。
また私自身もヘルプとしてその院に派遣されていたもので、どのような設備があるのか把握もしていませんでした。
予約の情報を頂き院の設備を確認した所、捻挫に対しての設備が満足になく対応できる範囲がかなり狭いとわかりました。
来院された患者さんは骨折の疑いがある状態
私はできることな軽症な捻挫であってほしいと祈りましたが、来院された患者さんはご主人に抱えられ一人では歩けないほど酷い状態でした。
徒手検査の結果、骨折の疑いがあり、その場では設備が足りなく一番重要である固定をすることができません。
本当に申し訳ないのですがその患者さんには何もすることができず、そのまま病院へ行っていただきました。
私にできた事といえば、骨折の疑いがあると伝えること、レントゲンの撮れる病院を教えることだけでした。
本来であれば紹介状を書いて整形外科へ送るのですが、ヘルプで入った院ですので紹介状もなければ判子もない状態でした。
結果、患者さんは足を引きずり痛みに耐えながら院まで来てくださったにもかかわらず、無駄足となってしまったのです。
もちろん私自身の準備不足が招いてしまった結果ですが、予約を受けた時点で当院で対応しきれないと判断ができていれば適切な場所へ誘導でき、このような事にはならなかったのではないかと思いました。
その経験から私は一度患者さんと話をしてから施術を行いたいと思うようになました。
腰痛においても様々な危険が潜んでいる可能性が…
私はそれから予約を受ける際は必ず現在の症状を聞くようにし、そこで当院で対応できる範囲のものなのかを判断して予約を受けるようにしています。
腰痛一つとっても原因は様々です。
- 筋肉が硬くなって伸びないだけかもしれません。
- 筋損傷を伴っているかもしれません。
- 内科的な内臓器の問題かもしれません。
- 骨折の疑いがあるかもしれません。
- 椎間板ヘルニアの疑いがあるかもしれません。
この様に腰痛だけでも、実は様々な問題が隠れている事があり、怖いものなんです。
最悪の場合、命が係わってくることだってあります。
その場合病院にて精密検査や緊急手術が必要な場合もあるのです。
聞き取りも行わず、一度来てもらってからそこで判断しますというのは患者さんに対して不誠実ではないでしょうか?
是非一度来てくださいと言われれ、その言葉を信じて来院したのに「これは当院では診れないので、病院に行ってください」と言われた場合、どう感じますか?
私だったら「なら最初からみれるなんて無責任な事言うなよ」って感じてしまいます。
まずは症状の聞き取りを行い、当院で対応できる範囲かどうかを判断、適応範囲外であればすみやかに専門機関へ誘導することが患者ファーストであると私は考えています。
このような危険な可能性が潜んでいるのに相手から話も聞かずにネットで予約なんて無責任な事、私にはできません。
だからこそ当院は皆さんにとってお手数ですが電話予約をお願いしています。
何卒ご理解戴けますようよろしくお願いいたします。
当院では施術は勿論ですが、根本回復を目標とし、リハビリやご自身での日々のケアの指導、施術以外の面にも力を入れております。
腰痛や肩こり、不妊症でお悩みの方、ぜひ横浜市鶴見区にある鍼灸院 鍼処経灸堂で一緒に二人三脚で症状に向き合ってみませんか?
鍼処経灸堂 院長 藤田和喜