横須賀悠整骨院にて研修会を開催しました。

6/21、横須賀悠整骨院にて研修会を開催しました。
テーマは「経絡治療について」「経筋施術」「股関節の調整法」の3つです。

目次

経絡治療について

経絡治療の基本的な考え方、基本四証、難経六十九難にそった選穴。


まずは作成した資料を片手に軽く講義。
なぜ病気になるのか、またどのような病態(証)に分けられるのか、どの様に施術するのか、
脈をみる理由と見方などについて話しました。
西洋的に施術している先生が多かったので東洋医学的に考えるのに大変そうでしたね。
学校で習っても昔のことなので臨床で使わなければ忘れてしまいますから。

そして患者モデルを使い、みんなで脈をみて、本治法を行いました。
浅く刺すだけでも変化は出せることを知ってもらえたかと思います。
作成した資料の一部を載せておきます。

経筋施術について

経筋とは痛みが出ている箇所に流注のある経絡の2番目(栄穴)、3番目(兪穴)の経穴へ刺激を行うことにより動作時痛や関節可動域が改善するというものです。
これも患者モデルに対してデモンストレーションを行いました。

頚部の後屈時痛、右回旋時痛

両方ともに右側に痛みが出るとのことでしたので、右腕に施術を行います。
後屈時痛→大腸経
乳突筋につっぱり感、撮診で大腸経に反応が強かったので大腸経にします。
基本的に二間・三間ですが、個人的に陽谿が好きなためを指圧し、動作時痛減少、可動域改善を認めたため、陽谿に刺鍼。
そして大腸経ラインに散鍼を行いました。
右回旋時痛→小腸経
回旋時痛は小腸経に出やすく、撮診で反応があるため小腸経にします。
後谿、腕骨両方とも圧痛はありましたが腕骨だと動作時痛、可動域改善を認めたため、腕骨に刺鍼。
そして小腸経ラインに散鍼を行いました。

結果この二つを行い症状の改善がみられました。
こちらも患部を触れなくても変化が出ることを知って頂けたかと思います。
またこれは鍼灸でなくとも、その反応のあるラインの筋肉を緩めるだけでも効果が出るので柔整師の先生方も臨床に使えるのではないかと思います。

股関節の調整法

こちらは元々やる予定ではなかったのですが、先生方からの質問の中から行うことになりました。
個人的に股関節疾患に対して多くの症例を持っており、得意としていたので講義しやすかったです。

特に股関節が痛い方は深く曲げることが難しい、内側に入れると痛みが出る、胡坐がかけないなどが多いです。
これら殆どが痛みが出るのは股関節の前なのですが、悪さをしているのは臀部周りのことが多く、そちらに施術を行うのが効果的なのです。
また長年の痛みやかばいから腸腰筋が上手く使えない方も多いので、そちらに対してもリハビリ方法の指導を行いました。

この2つを上手く行うと股関節疾患に対して対応ができるようになるかと思います。

研修会を行ってみて

全体的に楽しく開催することができたのではないかと思います。
しかし教えることの難しさを改めて痛感させていただき、勉強になりました。
研修会の開催、この場を提供していただいた伊藤先生、本当にありがとうございました。
また忙しい中参加して頂いた先生方にも感謝申し上げます。
わからないことがあればまた質問して頂けたらと思います。

この度は本当にありがとうございました。