鍼灸の読み方ってどう読むの?

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鍼灸の読み方ってどう読むの?

これって意外と上手く読めない人が多いみたいですね。
「はりきゅう」「しんきゅう」どちらが正しいのだろう?
正解は後者のしんきゅうになります。
しかし、いきなり言葉だけでしんきゅうと聞くと新旧や進級など、同じ読み方の単語があり、みなさんはこちらの方が馴染み深いと思います。
また、みなさんは「はり」「お灸」別々の国家免許だってことはご存じでしょうか?

実は鍼灸師という免許はない


実は鍼灸師って名称の国家免許はないんです。「はり師」「きゅう師」の二つの免許を持っている人を総称として鍼灸師と呼んでいます。
はりを打つのとお灸をするには別々の免許が必要なんですね。
国家免許では名称が「はり」と「きゅう」に分かれています。一つ一つにした際に「しん師」では何をする免許なのか全くわからないですよね。
なので私自身としてはどちらでも構わない、むしろ「はりきゅう」と読んでいただいた方が分かりやすくていいのではないかと思います。

「はり師」「きゅう師」の国家免許について

皆さんは国家免許がどういうものなのかご存じでしょうか?
免許というのは免許が無いのにその行為を行うと刑事犯罪になるものを指します。
法律上、禁止されている行為であるが、「免許」を取得する事で、禁止されている事を堂々と行う事が出来る権限を特別に国などから貰う事なんです。免じて許すってことですね。
ちなみに皆さんの多くが取得している国家免許は運転免許です。
運転技術と知識が一定以上あると認められたことにより、国から運転することを許されているって訳です。
資格というのはその人の技術や知識、能力の認定です。
資格が無くても、もともと禁止されている事でなければ、その行為を堂々と行う事ができます。
その能力認定を国が行っているものが国家資格であり、民間が行っているのが民間資格です。
英語検定や漢字検定、柔道や空手の初段、整体師などですね。
私は人の身体に触れる仕事はかなりの危険が潜んでいる仕事だと思っています。
だからこそ免許がなければできないものと国が指定しているものなのですが、免許を持たない人たちはあくまで慰安行為であり医療行為ではないという名のもとに施術を行っています。中には知識も技術も優れた先生もいらっしゃいますが、あまりお勧めはしません。
施術を受けるならば、やはり国家免許を取得している人の施術を受けてほしいですね。

そしてみなさんはこの国家免許の取得方法をご存じでしょうか?
国家試験を受験するためには専門学校か鍼灸の大学で3年間~4年間学び、卒業、ないし卒業見込みにならないと受験することができません。
学校では鍼灸のことだけでなく、西洋学である解剖学や生理学、一般臨床など医療についてもしっかりと学びます。この基礎知識を持っているかいないかは人の身体を触る上でとても重要なことだと思っています。これが国家免許と民間資格との大きな違いですね。
国家試験は両方を合同で受験する形になり、「共通問題」そして「はり理論」と「灸理論」に分かれ、各々の合計正解率が60%以上で合格となります。
この様に学校を卒業し、国家試験をパスすることによってようやく「はり師」と「きゅう師」の国家免許が取得できます
しかし国家免許が取得できたからといっていきなり施術が上手くいくわけではありません。
ここから初めて鍼灸師として学ぶことができるスタートラインに立てただけですからね。

私自身は「はり師」「きゅう師」「柔道整復師」の3つの国家免許を取得しています。

鍼灸って英語だとなんて言うの?

鍼灸は「Acupuncture」…アーキパンクチャーって読みます。
鍼は「acupuncture」…同じですが頭文字が小文字になるみたいですね。
はりは「Needle」…ひらがなだと針と捉えるようで、意味合いが変わってきますね。
お灸は「Moxibution」…モクスバスティションって読みます。

あまり身近な単語ではないですが、一応この様な感じですね。
鍼灸師だと「Acupuncturist」だそうです。

最後に

どんな形であれ、皆さんが鍼灸というものに興味を持っていただいた事に感謝します。
またそこから鍼灸を受けてみて良かった、楽になったなどの経験をしていただき、鍼灸を少しでも皆さんの身近な存在にできるようにするのが私の目標です。
当院では施術は勿論ですが、根本回復を目標とし、リハビリやご自身での日々のケアの指導、施術以外の面にも力を入れております。
腰痛や肩こり、不妊症でお悩みの方、ぜひ横浜市鶴見区にある鍼灸院 鍼処経灸堂で一緒に二人三脚で症状に向き合ってみませんか?

鍼処経灸堂 院長 藤田和喜